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世界的に見てもマウンテンバイクが最も盛んだと言われているカナダ。クロマグはそのカナダのマウンテンバイクシーンの中心地であるウィスラーで誕生し、現在もローカルライダー達が日々のライディングの中でテストを繰り返しています。ウィスラーのスキー場に夏期オープンするバイクパークはその規模でも訪れるライダーの数でもご存知の通り世界一を誇りますが、周辺の実に多様で私達の想像を超える数と距離のバイクトレイルの存在も忘れてはいけません。そんなトレイルでクロマグバイクは本領を発揮しています。
「登って、下る」あるいは「ご機嫌な下りの為には延々と続く登りも苦にならない」そんなマウンテンバイク本来のスタイルは現在でも健在です。ウィスラー発信のクロモリのハードテイルバイク、一見すると一昔も二昔も前のフレームに見えますが、実はとてもユニークでオリジナリティーに溢れたフレームで、現在のトレイルシーンに実にマッチしたいわばニュースクールなシンプルなフレームです。8年以上前からいち早くハードテイルフレームにロングトラベルフォーク装着を前程に基本設計されたフレームであり、シンプルなクロモリフレームには「乗る人」だからこそ考えつくアイディアがしっかりと盛り込まれています。
ディスクブレーキ台座の構造などは、ちょっとバイクのことを知っている人が見たら思わず唸る造作です。全ては「仲間達とご機嫌なトレイルで最高の時間を過ごす」「ロングライドで最大のストレスになるトラブルを極力少なくしたい」という彼らのライディングスタイルの為に試行錯誤を繰り返して作られたフレームなのです。是非皆さんにもそんな「乗る人たちのスピリットを感じさせる」バイクであることを知って頂きたいと思います。
初期はバイクフレームとステムでスタートしたクロマグもシートクランプから更に広がりを見せ、マウンテンバイク専用設計サドル、ハンドルバーといったパーツ類も年を重ねる毎に充実しています。デザインを犠牲にせず、乗り手が「こんな物が欲しかったんだ」そんな思いに応えるユニークでオリジナリティー溢れる製品も要チェック!です。
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クロマグの設立者、イアン・リズはウィスラーのバイクショップの経営者でもありハードコア系ローカルライダーでした。ウィスラーにバイクパークが出来たのもこの頃、この地のバイクライダーの殆どが乗り倒し系の「乗る」ライダー達、彼のバイクショップには毎日の様に不都合が起きたバイクの修理依頼が舞い込みます。その当時はまだまだマイナーだったフリーライドのスタイルがそこにはあり、当時の設計では激しいライディングに耐えることが出来ず、折れたフレームを見ることも日常でした。当初はカナダのライディングスタイルにマッチしたフレームが出ることを望んでいたのですが、最先端のフィールドをよく知る自分達が必要とするフレームを自分達の手で作ることが最も近道であると考えたところがクロマグの起源です。
初めて作られたのはTRL(トレイルの略)フレームです。なんと、ハードテイルのクロモリフレームにDH用のWクラウンロングトラベルフォークを装着させる、奇想天外なアイディアとも取られがちですが、実は2,000m級の山の上まで自分の力で登り(登れるフレーム)、数時間の登りで体力を消耗し切ることなく、待ちに待った数々のハードなセクションの下りをバイクから降りること無く楽しく下れる、そんな理想的なライディングを全うさせる為に必要な設計だったのです。
その後、目覚ましくその性能と強度の進化を遂げたサスペンションフォークの性能の変化に合わせ、100mm〜140mm程度のトラベル量(可変)のフォークを装着させるオールマウンテンハードテイルの「SAMURAI」が作られました。更に軽量化が可能になった「登って下れる」バイクの別バージョンです。「上手く走らないとバイクも人間も最後までもたない」そんなタフさが売り物のだと言われてきた[Samurai of Singletrack]といウィスラーのハードコア系ローカルライダーの間で大人気のレースに向けて作られたフレームです。イアンは自分や自分の仲間達がそのレースを楽しくそしてバイクを壊すこと無く完走できるバイクを作るために「SAMURAI」を考案し、誕生させました。
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カナダ西海岸の玄関口バンクーバーとウィスラーを結ぶ海岸線を走る風光明媚なハイウェイ99号線沿いにあるスコーミッシュという町の住宅街にある自宅のガレージ工房で、クロモリフレームの溶接ビルダーをしているマイク・トゥルーラヴ氏がカナダ製クロマグフレームの全てを製作しています。
クロマグの社長イアン・リズとトゥルーラブ氏は地元で開催されたローカルレースの開催中、偶然隣り合わせで一緒に走り、言葉を交わしたことが彼らの結びつきと出会いでした。この偶然の出会いが、古くはカナダのクロモリフレームの代表だったブローディーでその後ロッキーマウンテンでクリス・デカーフと共にフレームビルダーとして活躍した熟練フレームビルダーのトゥルーラブ氏との結びつきになりました。全てはトレイルの上で始まる…そんな、クロマグを象徴する出来事です。
カナダ製のTRL/SAMURAI/SAKURAは全て一からマイク・トウルーラブ氏がハンドメイドで作り上げたフレームです。マウンテンバイクの創生期からフレーム作りに人生をかけてきた、超ベテランが作るフレームに乗れるという見えない喜びもクロマグオーナーとなる皆さんの隠れた醍醐味でもあります。
ビルダー自身も今でもたっぷりと自分がマウンテンバイクに乗るプライベートな時間を確保し、自分のライフスタイルをしっかりと守り続けています。クロマグは現在もガレージ工房レベルのとても小さな規模のバイクメーカーです。以前はどのメーカーもそうであった忘れるべきではない「ライダー=メーカー」「自分達の乗る物を極力理想の形にしたい」そんなスタイルが今でもそこには残っているのです。
フレームの開発だけに留まらず、オリジナル設計のステムやシートクランプもたちまち脚光を浴び、現在ではウィスラーのバイクパークを走り回るビッグバイクユーザーもクロマグのサドルやハンドルバーを愛用し支持している現状があります。この様に、全てはバイクライドを愛する自分とその仲間達とフィールドで実際に求められている物を作る、そんな基本姿勢がクロマグの原点であり、今も培われている大切なスピリットなのです。
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